とうちゃんからお前たちへ

かけがえなきかみさんとチビたちに捧ぐ

チャネラー

心霊の世界には「霊媒師」がいるが
チャネリングにも「チャネラー」という
霊媒師的な存在がいる
そしてそのチャネラーを通して
様々な情報にアクセスするわけだ
 
霊媒師とチャネラーの一番の違いは
媒介している相手だ
霊媒師が死者なのに対し
チャネラーは基本的に生きている者を相手にしている
 
その生きているものの大半は
「宇宙人」だ
 
それなら
わざわざチャネラーを通さず
直接地球人と話をすればいいのにと思うが
過去の経緯からそれはできないという
 
シャーリーの講演会でもそうだし
バシャールのワークショップでもそうだが
数多くの人が集まってくる
 
「何かに頼りたい人」は地球には大勢いて
宗教だろうがなんだろうが
頼りになりそうだと思うと
人はそこに集まり
何かしてもらえるのではないかと頼りにする傾向がある
 
しかしそれは
人の自主性を高める結果には結びつかない
効果の高いダイエット法があると知っても
そこに定期的な運動の必要性が伴うと
とたんに断念してしまう人は多い
 
そして
ダイエットは無理と決めつけ
いつもの生活に戻ってしまう
 
「あ〜あ
今日もまたいつもと代わり映えしない一日だったわねぇ〜」
となる
 
ニューエイジで求められている結果は
各自が自主性を持って動くようになることだ
マスコミの影響で
あっちにフラフラ
こっちにフラフラする状態は
結果として世の中を停滞させ
人生をつまらなくしてしまうのだから
 
 またニューエイジには一種の宗教性があるので
例えば「バシャール様ぁ〜」と
バシャールを奉るようなことがあってはならない
地球人の奉り癖がある限り
情報を持っている者は
うかつに人前に出ない方がいいと言うことになる
 
そこで考案されたのが「チャネリング」だ
ラジオ放送でも流すように
チャネラーを通して
宇宙人からの情報をを地球人に届ける
 
かつてはイエスキリストやブッダなど
数多くの偉人が地球には姿を現した
しかし結果として
地球人にはその方法が向いていなかった
信者を生み出すだけで
各自が神としての力を発動させることはなかったからだ

チャネル

二十七歳の時
「BASHR(バシャール)」という本と出遭う


そのきっかけは
シャーリー・マクレーン主演の
「アウト・オン・ア・リム」だった

 

映画の存在自体は

二十代の中頃に勤めていたレンタルビデオ店で知ったいたが

一本しか入荷していなかったので

そこで借りることはなかった

 

「アウト・オン・ア・リム」は
シャーリーの体験談を映画化したもので
彼女自身が摩訶不思議世へ
没入するきっかけを描いてもいる

 

その映画を見る限りでは
オカルト世界の描写にしか見えなかったが
数年後

ふと本屋に立ち寄ったとき
シャーリーの著書を見つけることになる

 

どんなことを書き綴っているんだろう

と言う単純な気持ちから

サラサラと数冊ある著書に目を通してみた

するとそこには

オカルトチックな世界が描かれていた

 

どのタイトルだったか忘れたが

文末の訳者の解説によると

アメリカでは「ニューエイジ・ブーム」があり

シャーリーのような活動家が

数多くいるらしかった

 

著書の中で火付け役になったは「ラムサ」だが

当時和訳された著書は未発売

その後ブームにさらに油を注いだのが

「バシャール」と言う著書で

そちらは和訳され出版されていると言う

 

残念ながら

シャーリーの著書を置いてあった書店では

「バシャール」を見つけることはできず

どんな内容なのかをすぐに知ることはできなかった

 

「バシャール」に出遭うまでに

「アウト・オン・ア・リム」のビデオと

シャーリーの著書を一冊を読んでいた

 

その著書の中で印象的な話があった

ある講演会に出かけたとき

会場のみんなと

水が流れるイメージを抱いたら

公演会場の外で行っていた工事の排水が

坂道を登って流れていったというものだった

 

通常社会の中で

人の力は弱いものだと教えられる

特にここの力はとても弱いと

 

しかし

ニューエイジの世界では

ここの力はすごいものだが

道具に頼った生活を送り続けることで

力の使い方を忘れてしまっていると定義している

 

例えばそれは

計算機に頼ることで

暗算能力が低下するのに似ている

 

 

そのような考え方は

それまでオレが学んできた考え方に

揺さぶりをかけてきた

 

やがて

オレは「バシャール」と出遭う

それは意識せず自然な感じでの出遭いだった

 

「バシャール」は

「ワークショップ」と呼ばれる講演会の内容を

まるでワープロで打ち出したような

シンプルと言うか

かなり粗雑な作りの本だった

 

当時はすでにシリーズ数冊出ていたが

どれも質疑応答形式で書かれていた

それは読書が苦手で

本を読むと眠くなるオレには

読みやすい内容だった

宇宙(そら)

そんな中

ふとしたきっかけで出遭った「チャネリング」は

それまでの人生を

整理するのに役立った

 

目線を下げてばかりいて

アスファルトしか見ずに

歩き続けた人生だったが

目線を上げれば

昔見ていた大空が

今もそこにいてくれたことに気づき

驚きとともに

目には涙があふれてきた

 

小一になってからオレは部屋を与えられた

妹ケーとの子供部屋だ

 

夜になると窓からキレイな星空が見えた

「星はケーにやるから

月はオレのもんな」

と勝手な話をしていたのを思い出す

 

小六になると

図書室で図鑑を引っ張り出して

地球や太陽の構造について知ったり

太陽系について調るのが楽しく

いろんな恒星や惑星があることに興奮した

 

中高生になると

心霊番組にも興味を持つようになり

二十代に入ると「ムー」という雑誌を

購読するようにもなっていた

 

それはオレ自身に

ラップ音や金縛りの体験があり

その謎を究明したかったからだ

 

だが

オカルト世界は知りたいことの答えを

ひとつもくれなかった

だから現象の体験はあったものの

答えを導き出す手段として

オカルトが不向きだと感じてもいた

オイラ落ちこぼれ

オレは中学の頃から

唄々いを目指し

22歳の時に関西を出て東京へ向かった

 

一ヶ月ほどでいい仕事にも巡り会えたが

有頂天になっていたオレは

酷く喉を痛めてしまい

最初の一年程は

まともに声を出して話すこともできなくなる

ハンデを背負ってしまった

 

医者に行って

治療してもらうほどの金がなかったオレは

そのまま自然回復を待ったが

ある程度声が出せるようになるまでに数年を費やし

唄々いを目指すには少し年齢を重ねすぎていた

 

何のために生きてきたのかさえ見えず

こんなゴミクズみたいな人生なら

早いとこお迎えに来てくれよと

家と職場を往復するだけの毎日に

嫌気がさしていた

 

アルコールも煙もダメなオレは

焼け酒をかっ喰らうこともできず

タバコを吹かしながら

鬱憤を晴らせるような

愚痴をこぼせる場所さえなかった

 

長い夜をやり過ごすために

ゲームに金を費やし

ますます何のための人生なのか

見えなくなっていった

理想の女性像 Ⅱ

手の指先は長く美しく

縦長の爪であること

 

この指先については

芸能人の蒼井優さんが理想を満たしている

 

顔の輪郭はその人に合っていればいいが

眉はキリッと上がっていて

目尻は少し下り目が望ましい

 

この点も蒼井優さんは理想を満たしている

 

口は大きめで

下唇が少し厚めなら尚良い

 

この点も蒼井優さんは理想を満たしている

 

鼻については

あまり立派だと生理的に敬遠してしまうので

小ぶりな鼻が好みだ

 

そういった点では

蒼井優さんの鼻も悪くないww

 

とは言え

勝手な理想を並べるだけなら誰にでもできる

 

リアルカノジョに恵まれなかったオレは

芸能人に目を向けることも少なくなかったが

いつも何か物足りなさを感じていた

それだけオレの理想は高すぎるんだろうと

自分で自分を納得させていた

理想の女性像

自分の中に眠る差別心を
呼びさましたくはなかった

だから
自分以上の相手を
パートナーにしたいと考えた

 

たとえば

見下してしまうことがないよう

背丈はオレと同じか

それ以上だといいと思った

またそれは

同じ高さの目線で

物事を見たいという願望の表れでもあった

 

他にも譲れない点はいくつもあった

 

音楽が好きなこと

話し声もさることながら

歌声も美しいこと

 

長い間弾き語りをしていたオレは

声に異常な執着心があったのと

人が衰えた時

それほど大きな変化をもたらさないのが

声だと考えていたのも理由のひとつだ

 

もちろん歯が抜けるなどすれば

別の話だが…

 

外見的に一番重要視しているのは

できればオレ好みの脚で

内股であること

 

これは簡単に言えば

「脚フェチ」ということになるだろう

 

オレは1996年にネットを始めたが

その時オレと同じ感覚を持つ連中のことを「脚フェチ」と呼び

同族が世界には大勢いることを知った

 

ただ同じ脚フェチと言っても

必ずしも同じ好みとは限らないことも

同時に知ることになる

 

オレの場合

白人や黒人のように

細長くまっすぐで

起伏のない脚は好きになれない

 

かと言って

正座の影響で曲がりすぎた脚も

脚の間に隙間が多すぎるので

好みではなかったりする

 

脚はお尻との繋がりがあるので

結果としてお尻も含めた判断になるが

ある程度お尻が大きくないと

オレ好みの脚にはなり得ないように感じている

 

女性の中では

贅肉がそぎ落とされ

脚の間に隙間ができている脚が

美脚とされているのかもしれないが

オレ的には

脚の間の隙間があまりなく

大腿骨から足首にかけてのラインが

逆三角形になっているフォルムが美しく感じる

 

オレ的美脚の持ち主は

そう多くなく

芸能人に例えるのも難しいので

説明が長くなったがこのあたりで切り上げておこうか

年齢差別の崩壊

オレがまだ高校生だった頃

フォーク同好会には

大勢の後輩がいた

 

最初は

ギターに触れたこともない連中を

バカにした気持ちで接していたオレがいたのは

れっきとした事実だった

 

それがいつの間にか

愛おしく

かけがえのない存在へと変わっていった

 

その経験は

家庭を持つ時のビジョンに影響を与えた

そのひとつは

『どうせ子どもを持つなら

始めからある程度話せる子がいい』

だった

 

天才バカボン」のはじめちゃんじゃあるまいし

生まれた瞬間から言葉を話せる子なんて

かなり現実離れをしていたが

フォーク同好会のメンバーと話してわかったのは

言葉をかわすことで

相手と分かり合える収穫の大きさだった

 

年下の連中をバカにしていたオレは

年下の連中にこそたくさんの

たくさんの可能性があることを知ると同時に

年齢差別の愚かさを噛み締めた