とうちゃんからお前たちへ

かけがえなきかみさんとチビたちに捧ぐ

宇宙(そら)

そんな中

ふとしたきっかけで出遭った「チャネリング」は

それまでの人生を

整理するのに役立った

 

目線を下げてばかりいて

アスファルトしか見ずに

歩き続けた人生だったが

目線を上げれば

昔見ていた大空が

今もそこにいてくれたことに気づき

驚きとともに

目には涙があふれてきた

 

小一になってからオレは部屋を与えられた

妹ケーとの子供部屋だ

 

夜になると窓からキレイな星空が見えた

「星はケーにやるから

月はオレのもんな」

と勝手な話をしていたのを思い出す

 

小六になると

図書室で図鑑を引っ張り出して

地球や太陽の構造について知ったり

太陽系について調るのが楽しく

いろんな恒星や惑星があることに興奮した

 

中高生になると

心霊番組にも興味を持つようになり

二十代に入ると「ムー」という雑誌を

購読するようにもなっていた

 

それはオレ自身に

ラップ音や金縛りの体験があり

その謎を究明したかったからだ

 

だが

オカルト世界は知りたいことの答えを

ひとつもくれなかった

だから現象の体験はあったものの

答えを導き出す手段として

オカルトが不向きだと感じてもいた