とうちゃんからお前たちへ

かけがえなきかみさんとチビたちに捧ぐ

地球は崩壊していたらしい

地球人はすでに地球を何十回も破壊できるほどの

爆弾を抱えている

そんな話をオレは

高校生の時にはすでに耳にしていた

 

だが

ある並行した別次元では

地球のあった場所は

ブラックホール化していたらしい

 

パラレルワールド」と言う言葉がある

地球科学的には

時間は一直線上にしか存在しないが

糸が絡み合うように

時間軸も多々あるのだと言う

 

オレは学者ではないので

科学的な説明はできないが

現在オレたちが過ごしている

この時間軸の上を先に進んだり

後ろ側に戻ってみたりと言うことも

できるそうだ

 

ある宇宙存在たちが

地球がある場所を訪れた時

そこはブラックホール化していたので

数百年遡り

現代を選択したのだと言う

 

以前少し触れたが

偉人や聖人が登場した時代

地球人は彼らを崇めてばかりで

話の本質を理解し

自分でその内容を試そうとはしなかった

 

彼らが求めたものは

地球人一人一人が

自らのチカラを発芽させることであって

「お恵みください」と

崇め奉られることではなかった

 

宇宙存在がそのような時代を

もう一度選択しても

結果は知れていた

 

だから

ある程度科学が発達しており

中には宇宙存在の発言を信じない者がいるような

しかし耳を傾けてくれる人もある程度いる

そんな時代を選んだのだと言う

 

「ほぉー」

とオレは思った

 

それと同時に

「なんでそこまでして人助けすんの?」

とも思った